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検査と手術費用

検査の内容と費用

検査の内容と費用

当院では検査料や処置量、投薬料などを記載した明細書を発行しておりますが、検査の費用はなかなか患者さんご自身にはわかりにくいものです。
以下に当院でよく行う検査内容と費用を示しました(2014年4月改正)勿論、必要と思われる検査のみお勧めしておりますが疑問点はお気軽にお尋ねください。

検査名 備考 点数 3割負担の場合
鼻・副鼻腔炎CT 鼻腔の構造、副鼻腔の炎症などを即日で判定します。多くの場合単純レントゲンも1枚撮影します。点数は単純レントゲン1枚分も含みます。 1352 4,060円
耳・頚部CT 使用するフィルムの枚数によって点数が異なります 1174 約3,520円
単純X線撮影・1方向 子供の副鼻腔炎、アデノイドを調べます 210 630円
単純X線撮影・2方向 成人の副鼻腔炎を調べます 238 710円
鼻咽腔・喉頭ファイバー 鼻の中、のどの奥などご自身では見られない所をビデオでお見せします 620 1,860円
中耳ファイバー 慢性中耳炎で鼓膜の奥を観察します 240 720円
鼻腔通気度検査 鼻閉を伴う疾患に対し手術を行ったときに鼻の通りを客観的に判断します 300 900円
アレルギーに対する鼻粘膜誘発検査 鼻局所での反応を見る最も鋭敏な検査です 31 90円
アレルギー検査 5ccほど採血して、ハウスダスト・スギ・ヒノキ・カモガヤ・ブタクサ、非特異的IgEを測定します。それ以外の項目をご希望の方はお申し出下さい。1項目につき330円追加になります。 720 2,160円
静脈性嗅覚検査 嗅神経の機能を調べます。嗅覚障害の予後を判定するのに有用です 36 100円
標準純音聴力検査 最も一般的な聴力検査です 400 1,200円
ティンパノグラム 鼓膜の動き、中耳の換気機能などを判定し、滲出性中耳炎や急性中耳炎の経過判定に有用です 350 1,050円
耳鳴検査 耳鳴りの大きさ、種類などを調べます 400 1,200円
標準語音聴力検査 言葉の聞き取り検査です。補聴器の適合判定に有用です 350 1,050円
簡易術前検査 手術を行う場合に最低限必要な貧血、止血機能、感染症などの検査です 381 1,140円
睡眠時無呼吸検査 睡眠時の無呼吸、いびきを調べます。ご自宅で簡単に呼吸の状態、血中酸素濃度を調べることができます。予約制です 900 2,700円~3,700円

手術費用について

手術を考えられる場合、入院日数や費用なども検討項目になると思います。
当クリニックに限らずここでお示ししているような手術は全てが保険適応になりますので手術費用そのものはどの施設で行っても同一です。
ただ、同じ手術を行っても麻酔の種類、入院期間、室料の有無等によって総額にはかなりの開きがでます。
一例を挙げればアレルギー性鼻炎や鼻中隔弯曲症による鼻づまりに対する鼻中隔矯正術+粘膜下下甲介骨切除術の場合、当クリニックで局所麻酔下の日帰り手術で行えば約5万7千円(3割負担の場合、診察費、術後薬剤費などを含む)、同じ手術を提携するおくだクリニックで全身麻酔、1泊2日で行えば麻酔費、入院費が加算され7〜8万円になります。この手術の場合全国的には平均1週間前後の入院期間であり、ネットなどで見ると10万ほどかかる場合もあるようです。
勿論、入院期間や麻酔方法に関してはご本人のご希望や基礎疾患などを考慮して安全性を最優先して決定すべきですが、手術自体は日帰りや短期入院でも特に問題はないと考えています。同様に副鼻腔炎に対する内視鏡下副鼻腔手術も局所麻酔下の日帰り手術では片側約3〜8万円、全身麻酔、1泊2日で6〜15万円となります。以下に日帰りから1泊2日で行う主な手術内容と費用をお示しします。

なお、主な疾病の治療に関しては高額医療費適応となります。
通常は、厚生労働省保険診療での3割負担の金額となりますが、前以って高額医療費の手続きをしていただければ、窓口でのお支払いが自己負担限度額までとなります。手術の当日、認定証をお持ち下さい。
(70歳未満の患者様で、同一医療機関において入院療養などを受けた場合に限ります)
所得に応じて、1ヶ月の自己負担限度額が定められます。
平成27年1月診療分より、70歳未満の所得区分が3区分から5区分に細分化されました。
詳しくは全国健康保険協会等をご参照下さい。

限度額適用認定証(手術前に申請)

手術を受ける予定のある方で、予め治療費が限度額を越えてしまうことがわかる場合は、事前に申請すると「限度額適用認定証」が交付されます。
こちらを窓口にご提出いただければ、お支払額が自己負担限度額までとなり、超過分の医療費を一時的に立て替える必要がなくなります。

高額療養費制度(手術後に申請)

手術当日に限度額適用認定証をお持ちでない場合は、窓口にてご自身の負担額分の治療費用をお支払いいただきます。
一時的に限度額の超過分を負担していただくことになります。
その後、申請していただくことで超過分の医療費が払い戻されます。申請から払い戻しまでは3ヶ月ほどかかります。

所得区分 自己負担限度額 多数該当

  1. 区分ア
    (標準報酬月額83万円以上の方)252,600円+(総医療費-842,000円)×1% 140,100円
  2. 区分イ
    (標準報酬月額53万~79万円の方)167,400円+(総医療費-558,000円)×1% 93,000円
  3. 区分ウ
    (標準報酬月額28万~50万円の方)80,100円+(総医療費-267,000円)×1% 44,400円
  4. 区分エ
    (標準報酬月額26万円以下の方)57,600円 44,400円
  5. 区分オ(低所得者)
    (被保険者が市区町村民税の非課税者等)35,400円 24,600円

注)「区分ア」または「区分イ」に該当する場合、市区町村民税が非課税であっても、標準報酬月額での「区分ア」または「区分イ」の該当となります。

当院で行う手術(日帰り手術)

当院では検査料や処置量、投薬料などを記載した明細書を発行しておりますが、検査の費用はなかなか患者さんご自身にはわかりにくいものです。
以下に当院でよく行う検査内容と費用を示しました。勿論、必要と思われる検査のみお勧めしておりますが疑問点はお気軽にお尋ね下さい。

鼻の手術 点数 3割負担の場合
鼻粘膜(下甲介)焼灼術(片側) 900 2,700円
後鼻神経凍結術(片側) 800 2,400円
鼻中隔矯正術 8,230 24,690円
内視鏡下鼻腔手術Ⅰ型(下鼻甲介手術)(片側) 7,940 23,820円
内視鏡下鼻・副鼻腔手術Ⅰ型(副鼻腔自然口開窓術) 3,600 10,800円
内視鏡下鼻・副鼻腔手術Ⅱ型(副鼻腔単洞手術) 12,000 36,000円
内視鏡下鼻・副鼻腔手術Ⅲ型(選択的(複数洞)副鼻腔手術) 24,910 74,730円
内視鏡下鼻・副鼻腔手術Ⅳ型(汎副鼻腔手術) 32,080 96,240円
経鼻腔的翼突管神経切除術 30,460 91,380円
耳の手術 点数 3割負担の場合
鼓膜チューブ挿入術(片側) 2,670 8,010円
鼓膜穿孔閉鎖術 1,580 4,740円
鼓膜形成術 17,200 51,600円
  • すべての手術に健康保険が適用されます。
  • 片側とあるのは一側あたりの費用です。多くの場合は両側同時に行いますのでこの2倍の費用になります。
  • 日帰りのアレルギー性鼻炎や花粉症に対する手術は鼻粘膜(下甲介)焼灼術と後鼻神経凍結術を両側同時に行うことが多いので3,400点(10,200円)になります。
  • 副鼻腔炎(蓄膿症)に対する手術は病気の程度によって表のいずれかから選択します。
  • 鼻内上顎洞開窓術、鼻内篩骨洞手術、鼻内上顎洞篩骨洞根本術は内視鏡加算1,000点(3,000円)が加算されます。
  • 手術費用以外に術前の検査料、再診料、術後の薬剤料が加わります。

おくだクリニックで行う手術

手術内容は上記の川村耳鼻咽喉科クリニックで行う手術とほぼ同一です。
負担額は全身麻酔+入院費として約3〜4万円増額となります。

手術名 点数 3割負担の場合
粘膜下下甲介切除術(片側) 2,960 8,880円
鼻中隔矯正術 6,860 20,580円
経鼻腔的翼突管神経切除術(片側) 26,530 79,590円
内視鏡下鼻・副鼻腔手術Ⅲ型(選択的(複数洞)副鼻腔手術) 24,500 73,500円
内視鏡下鼻・副鼻腔手術Ⅳ型(汎副鼻腔手術) 31,900 95,700円
乳突洞削開術 10,500 31,500円

監修医師

医院名 医療法人 川村耳鼻咽喉科クリニック
院長名 川村繁樹
資格 医学博士
関西医科大学耳鼻咽喉科・頭頚部外科 特任教授
身体障害者福祉法第15条指定医
川村繁樹